日の丸・君が代問題

 戦前は法的根拠があったわけではないが、教育勅語発布(1890年)のころから国旗・国歌として学校で教えられてきた。

 戦後は1958年改訂の学習指導要領で国民の祝日等に日の丸掲揚、君が代斉唱が望ましいとされた。

その後、文部省は85年、入学式・卒業式に日の丸掲揚と君が代斉唱を徹底するよう教育委員会に通知を出し、89年改訂の学習指導要領でそれを義務づけ、90年からは毎年公立の全小中学校を対象に「日の丸・君が代調査」を行ってきた。

 同調査によれば、95年春の卒業式での日の丸掲揚率は小・中学校で約98%、高校で約96%、入学式でもほぼ同様で、前年に比べて微増であった。君が代斉唱率は小学校87%、中学校84%、高校75%であった。

 アメリカのように校長室をはじめいたる所に国旗を掲揚している国に比べて日本の状況が特異であることは事実だが、悲惨な戦争経験の象徴でもあるだけに文部省の措置に対する批判もある。

教育評価


 教育活動とその成果を分析・解釈・評価すること。

 広義には、生徒の成長発達、教師、授業、学校環境等についての評価を含むが、中心は生徒の成長発達に関する評価である。

 学力評価には絶対評価・相対評価・個人内評価、形成的評価・総括的評価等がある。

 絶対評価は、指導目標という外的基準に照らして個々の生徒の到達度を位置づける方法で、到達度評価ともいう。

 相対評価は、集団内における生徒の相対的位置を特定する方法で、当該集団の成績分布が評価基準となる。

 個人内評価は個々の生徒の内部に基準を求める評価で、個々の生徒の成長過程を縦断的に示す方法や個人の能力の諸側面(諸教科の成績)を構造的に示す方法がある。

 形成的評価は学習過程において個々の生徒が学習目標をどの程度習得しているかを評価するのに対し、総括的評価は単元の終わりや学期末・学年末に学習の成果を総合的に評価する。

「imidas'99より」
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