心の居場所


 文部省の「学校不適応対策調査研究協力者会議」は1992年に「登校拒否(不登校)問題について-児童生徒の『心の居場所』づくりを目指して-」と題する最終報告書を取りまとめた。

 同報告書は、登校拒否はどの子どもにも起こりうるという視点に立って、学校が子どもにとって自己の存在感を実感でき精神的に安心できる場所(心の居場所)となることが重要であると指摘した。

 また、登校拒否の子どもにとって重要なことは、単に学校に復帰するということではなくて、自らの努力で問題状況を克服し、自立する力を身につけることであるとして、学校・地域社会や学校外の諸施設と連携することの重要性を強調した。

 この報告を受けて文部省は、一定の要件を満たす場合に、民間施設で相談・指導を受けた日数を指導要録上の出席扱いにできるとした。

「imidas'99より」
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