オープン・スクール

 教室の壁を取り払い、多様な学習活動が同時にできるような広い空間を中心に設計された学校。

 伝統的な学校では多人数の生徒が時間割に従って一斉に学ぷという形式が一般的だが、オープン・スクールでは、個々の生徒の興味・適性・能力に応じた教育を実現するために、教室の壁と時間割の壁を取り払い、個々の子どもが自分の学習プログラムに従って学習するというのが基本理念である。

 教室の壁がない点に注目してオープン・スペース・スクール、教育方法およびカリキュラム編成が自由だという点を強調してオープン・プラン・スクールともいう。

 1960年代以降に英米で広まり、日本でも70年代以降小学校を中心に導入され、かなりの数に達している。




フリー・スクール

 子どもの自由と自主性を徹頭徹尾尊重することを指導理念とする学校で、A.S.ニイルが1925年にイギリスで創設したサマーヒル学園はその典型。

 そこでは、教師と生徒の信頼関係に基づいて学校生活の規則も授業への出席もすべて生徒の責任と自主性にゆだねられる。

60年代以降、欧米を中心に新しい学校の在り方を求めてオールタナティプ・スクール運動が展開したが、フリー・スクールはその一つである。

 日本でも、生活様式の多様化と教育の自由化が進むなかで関心が高い。

「imidas'99より」
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