習熟度別学級編成


 学習内容の習得度によって生徒を分け学級編成するもので、ホームルーム単位に編成する方式と教科・科目ごとに編成する方式がある。

 能力別学級編成、学力別学級編成と実質的には同じであるが、能力別や学力別という語が固定的意味合いをもつという理由でこの語が用いられる。

 高校進学率の上昇に伴い生徒の学力差が拡大してきたとの認識から、1978年改訂の学習指導要領で学習効果を高めるための方法として奨励され普及した。

 87年の教育課程審議会答申はこれを中学校にも導入するよう提言し、新学習指導要領も個々の生徒のニーズに応じた指導方法として習熟度別指導をあげている。

 しかし中学校での導入については、クラス間の学力差を拡大したり、生徒に不必要な優越感や劣等感や不公平感を抱かせたりする危険性があるといった批判が少なくない。

 なお、イギリスの初等・中等教育における学力別編成はストリーミング、アメリカのハイスクールで一般的な進路別のグループ分けはトラッキングといわれる。




学習障害児(LD児)

 中枢神経系の発達にわずかな遅れや偏りがあるために、学習の遅れが日立つ児童。

 知能や聴覚・視覚には「障害」はないが、特に運動面や表現力の面で遅れを伴う場合が多い。

 近年、知能面や身体面での「障害」と区別して、適切な対応をすべく対策が講じられ始めた。

「imidas'99より」
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