Various Hours in a Forest Vol.17~ | ||||
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斎藤政広 著 |
写真冊子「ブナの声」
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1992年10月21日、酒田市のギャラリー「たぶの木」で始まった写真展「ブナの声」はその後10年にわたり、各所での開催を重ねてきました。それは多くの出会いで励まされ続けてきた10年でもありました。そして、10年を節目に自分を振り返り、問いかけてみた結果生まれたのが写真冊子「ブナの声」です。 ● お問い合わせが良くありますが、途中からでも購読できます!お気軽にお申し出ください。 |
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VOL.30 ブナに抱かれし山々 〜ブナを巡る山旅から 『漱石全集 第二十二巻 初期の文学』(岩波書店 昭和32年)の80ページに英国の詩人、ウォルト・ホイットマンの詩についてと題して、若き夏目漱石の記述があります。 |
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VOL.29 ブナに抱かれし山々 〜ブナを巡る山旅から 思う事 只一筋に 乙鳥かな 夏目漱石 漱石の句を一つ置いてみます。 |
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VOL.28 森の紳士録 第4集┃蝶ぼくが出会った生き物たち 朴の葉の 落ちをり朴の 木はいずこ 星野立子 山道を歩いていて、大きな朴の葉が落ちていたりすると、さて、この葉はどこから舞い降りて来たのだろうと周囲を見渡すことがある。 |
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VOL.27 森の紳士録 第3集┃蝶、この美しきちから 草刈りの籠の中より野菊かな 夏目漱石 漱石の野菊の句、三つと出合いました。ここには温かさがあります。共生するという、生き方を感じます。 |
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VOL.26 森の紳士録 第2集┃蝶、この美しきもの 方丈の 大庇より 春の蝶 高野素十 |
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VOL.25 森の紳士録 第1集┃初冬のフユシャクを見つめて 秋深きことにこと寄せ話すかな 星野立子 |
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VOL.24 森に花咲く瞬間 〜静寂の森で…夏の森の印象 ショウキランの花の 微かな香気に誘われ、 |
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VOL.23 森に花咲く瞬間 〜若葉の森で さて、ブナの根元にマイヅルソウがやさしげに咲いた。 ・・・ |
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VOL.22 森に花咲く瞬間 〜若葉の森で ブナの落ち葉を踏みしめて歩く旧街道筋で、ユキツバキにぼくは出逢った 2014.5.11 ・・・ ここにきてこんな文章に出会った。漱石23歳のころのことである。 *「Best文章 is the best idea」とあり、under line をつけて「which is expressed in the best way by means of words on paper.」とある。次に進むと、「その idea を涵養するには Culture が肝要にて、次はおのれの経験なり」と。涵養と肝要、二つのかんよう、そこに挟まれた culture このことも面白い。 ・・・ |
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VOL.21 森に花咲く瞬間 〜雪解けの森で 2013.3.20 |
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VOL.20 鳥海山 〜森のつながりを見つめて 2012.11.20 あとがきより。 ・・・ 武田實先生の年賀状のデータをいただいたとき、心の奥底で、先生!と声にならない声を発していた。先生とぼくとは同質であったのだと、ここにきて、先生との出会いは、ぼくの生き方の原点、そのめばえともいえるのだなと気づいたのでした。自然の驚異と神秘に触れる感性を生涯持続していた先生。そのすばらしさに、改めて、触れることができた一瞬でした。お礼をお伝えすることはできませんが、ありがとうございました。 ・・・ |
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VOL.19 鳥海山 〜善神沼│ブナ帯を尋ねて 2012.6.20 |
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VOL.18 鳥海山 〜炭焼きの記憶│あがりこの森 2011.11.20 「落ちざまに虻を伏せたる椿かな」夏目漱石の句であるが、なんとはなしにほほえましい印象が残った。寺田寅彦は、そこに物理学的な考察を与えた。 ・・・ 漱石先生、寅彦先生は、自然への眼差しの温かさを俳句によってお互いに確かめあっていることに気づくのである。 ・・・ 「ブナの声」が求めているもののヒントがこの辺りにもあるような気がする。 ・・・ 本文より…鳥海山ではブナ林が帯のように山麓を取り巻いています。その山里に近いブナ林では奇怪な姿のブナの森がみられます。これがアガリコの森です。 |
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VOL.17 鳥海山…海から森への物語 アオスジアゲハの旅 2011.4.5 創刊号に塵も積もれば山となると書いた。冊子作りもちょうど半分まで来て、いよいよ後半に取りかかるのだけれど、山が生まれたであろうか。前回のブナの声16号では「森から海への物語」をテーマにしたが、17号にはなかなか手がつけられなかった。山を父、海を母とするたとえがあるが、森から海に出たぼくは、母なる海に出て大海の中に藻くずとなって浮き沈み、過ごしていたようだ。 海を旅して鳥海山の海岸付近に住み始めたアオスジアゲハをテーマに、さて、海から陸に上がって、後半のひとあしをしるそうと思う。 ・・・ |
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