はじめに

 近年「不登校」「学級崩壊」などの現象とともに、子供たちが荒れている、子供の社会が変質しつつあると言われてきている。

 文部省は「心の教育(学校教育、家庭教育、地域教育)」と言うことを言い出しているが、地域、家庭の教育に対しての有効的なアプローチは、現時点での大きな課題である。特にも未曾有の経済の転換という事態を迎え、父親は社会的な生き残りをかけて、学校教育との連携の場であるPTAを母親任せにしている部分が多い。

 そのような中で、子供たちの「怠学」の傾向や、保護者の「育児放棄」「児童虐待」、更には中高生の「殺人」「金銭恐喝事件」などもニュースをにぎわしている。これは首都圏を中心に広がっているが、遠からず、当地方にも波及してくることが懸念される。一方で、急激な情報革新の波は、インターネットと言う新しい形で教育現場のみならず、家庭にも、とりわけ企業の中に普及している率が多い。

 そこで一関地方を中心に「インターネット・おやじの会」を設立するものである。これは、忙しい勤めの中で、学校の情報、子供たちを取り巻く環境の状況、あるいは自分たちが通っていた時期と現在の相違点などを、「おやじの会」のホームページにアクセスすることによって、概念的に知ることができる。それらの概念を基礎知識に、個々の状況に応じて父と母、父と子供のコミュニケーションの一層の促進を図り、また、この地域に居住する父親同士のコミュニケーションと共通理解を深める元、学校、地域と連動した家庭教育への一助とするものである。

一関「インターネット・おやじの会」

会長  神崎 良一

問い合わせ先:平沢 和則島川 洋次