平成3年より上記餅本膳の魅力を多くの人に味わってもらいたいと、通常三個入れる餅を小振りな1個にし、その多様さを表すために一関地方の代表的な9種類の餅ダレに絡め、一年を通じて提供しているのがふじせいの「ひと口もち膳」です。
1) 納豆もち−出来たてのもちに納豆をからめ、醤油か塩で味をととのえたもので、もち料理には欠かせない一品。男性中心に人気があります。
2) くるみもち−鬼くるみをすり水に溶き、砂糖と醤油、塩で味付けしてからめたもち。摺れば摺るほど腰の強いもちぐるみとなる。
3) じゅうねもち−えごまをすり水に溶き、砂糖と醤油で味付けしてからめたもち。胡麻よりも香りが高く、もちのなかでは最高の品。
4) あんこもち−水切りもちに粒あん、またはこしあんをからめたもち。老若男女を問わず、餅を搗いたら必ず食べる、もち料理の定番です。
5) なます−大根おろしを酢と砂糖で味を整えたもので、もちの間に頂く口直しの役割と消化を助ける役割がある。
6) ずんだもち−ゆでた枝豆をすりつぶし、砂糖と塩で味を付けからめたもち。旬のおいしさが楽しめる、仙台を中心とした、伊達領内の名物の一品。
7) しょうがもち−椎茸を千切りして醤油汁で煮て根しょうがのおろし汁と片栗粉でとろみをつけた中にからめたもち。甘味の多いもち料理の中にあって、あっさりしたもちの要。
8) ごまもち−すり胡麻をお茶でのばして香りを引き立たせ、砂糖と塩で味付けをしてからめたもち。
9) えびもち−小さな沼えびを空煎りし、醤油で味を整えてからめたもち。すり身で使うところもあります。だしと香りの格別な一品。
10) 雑煮もち−もちの締めくくりの一品。具沢山で醤油味のあっさりした汁もちです。 資料提供:三彩館 ふじせい(一関市)
※注意!この「ひと口もち膳」は三彩館ふじせいのオリジナル料理で、一関伝統の「もち本膳」ではありません。
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